小野育代建築設計事務所 小野育代・小野雅之

造り付けのベンチをつくる

私たちは、住まいをプランニングする場合、段差を活用したベンチスペースを提案することがあります。
ベンチを計画する場所は、玄関、リビング、ダイニング、畳スペース、バルコニー、階段踊り場など様々です。

機能的にベンチの下を収納空間とする場合もあります。

ベンチの高さは、椅子高さの40cm よりも数cm 程度低いと、腰の座りもよく、リラックスした座面の高さになると考えています。
さらに座面を、杉など、無垢の木材を利用すると、柔らかく温かみも肌身に感じることができるベンチになります。
おもわず腰を下ろしたくなるベンチを、居場所づくりの一環として提案し、居心地の良い住まいづくり心がけています。

             ベンチの下に照明をしつらえることもあります。

住み継がれる家をつくるということ

戦後からこれまで、日本の住まいは、経済成長という後ろ盾によって、30年程度でスクラップ&ビルトされてきました。
しかし、これからは少子高齢化の時代で、経済縮小社会になると言われます。今後、住まいを容易につくったり壊したりできない時代の到来です。
そんな時代での住まいづくりは、愛着をもって住める居場所を一つでも多くつくることが不可欠になると考えています。
居場所がある家は、家人の歴史を刻み、住み継がれる家になっていくものと考えています。