Den設計室  
新田 浩司

はじめまして、埼玉県所沢市で設計事務所をしております、Den設計室の新田と申します。
初回の掲載となりますので、自己紹介を兼ねて、仕事と里山活動を絡めた取り組みについて、ご紹介させていただこうと思います。
少しズレたお話かもしれませんが、こんな建築士もいるのかと感じていただければ幸いです。

交流の場をつくってみる

数年前から取り組んでいる里山活動。荒廃した山の手入れ・開墾作業をしてみたり、お米づくりや芋焼酎づくりなど、皆で作業を共有し、汗をかき、土に触れ、自然に触れる。汚れるし筋肉痛にもなる。でも、とても清々しい気持ちになれる時間だと皆が気づく。また、作業をしながらお互いを知る時間でもあることに気づく。興味関心・仕事のこと。いろんな職業があり、いろんなスキルがある。
男性女性、子供からご年配の方、得意とすること苦手なこと。みんな違う。当たり前のことかもしれないけど、素直に再認識できるのは、こんな交流の場があるからだと。
生き方・暮らし方、いろんな考えを持った人との交流は、視野を広げ、繋がりの多様性を生んでいく。そこに、ポツンと建築士がいること。レアな建築士だと自覚し、たまに浮きます(笑)

共感の場をつくってみる

交流の場があるのなら、それらを皆で共感したくなる。
捉え方は様々ですが、土いじりをしていますので、自然の循環について共感できたらと。
カエルやアメンボのいる中で田植え。
赤トンボが舞う中で鎌を使った稲刈り。収穫の新米を皆で味わう。
脱穀後の稲わらを使って、お正月飾りのしめ縄も手づくりしてみる。
生き物がいっぱいの中でできた無農薬のお米も、稲わらも、貴重な循環資源。また翌年も続けていくことが暮らし。
循環資源・自然資源を享受できる贅沢な時間に感謝し、皆で共感出来たら素敵な暮らし。

繋がりの多様性

お米も焼酎も他の農作物も、山があるから得られること。
それは、農作物に欠くことの出来ない「水」。
透き通って綺麗な水、ミネラルいっぱいの水を得るためには、山、森が元気であること。
生物多様な山であること。
人の手が入った山であること。そんな山から流れてくる川の水を利用して、私たちの食卓は継続出来ていること。その食卓を守るために私たち生活者に出来ることは、日本の山の木を使うこと。
多様な繋がりを通じ、交流を通じ、共感を通じて、そんなことを学ばせていただいております。

木を使うこと。知ってもらうこと

日本の山の木を使った木の家をご提案できるのは、建築士にできる大きな役割だと思います。
そこで事例をひとつ。
埼玉県狭山市で木の家を設計させていただきました。
お正月飾りのしめ縄ワークショップの場としてご協力いただき、ご参加の皆様には、木の空間の中で新年の準備を楽しむ。
木に触れ、空間を使い、木の香りや薪ストーブの暖かさを知ってもらう。
気持ち良さを体感してもらう。
木の特徴や経年変化を、見学会のようでもあり、何気ない会話と共に受け入れていただける。
木の家っていいな!そう感じてもらえたら素敵なことです。

小さな設計事務所に出来ることは微々たるものですが、お会いした方との交流を大切に、これからも建築士として仕事をしていきます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします