アーキネットデザイン  
市川 均

こんにちは、アーキネットデザインの市川均です。
今回は、とかく和風で素朴なイメージの木の家を、現在的に、おしゃれに設える為の工夫をあれこれとご紹介します。

外壁の木の板を明るい色で設える。

日本では、外壁の木の板は、茶系の色を塗る事が多いですが、この家の様な明るく鮮やかな色も如何でしょうか。
外壁しっくいの白色に、ガレージのアルミ色と玄関前の木の色がアクセントとなり、明るく、ポップな設えになっています。

お客様を迎える為には内開きの玄関ドアを設える。

私は、玄関がある程度広く確保出来る場合には、内開きのドアをお勧めしています。
理由は、お客様を迎え入れる際に、お客様にぶつける恐れが無く、安心してドアを開く事が出来、気持ちよく内に招き入れる事が出来るからです。
また、内開きドアの蝶番は内側に取付けるので防犯的にも安心です。

さらに、玄関には木製ドアをお勧めしています。
木のドアはデザインが自由なので、自分らしさを表現するには最適です。
この家の場合は、外壁の米杉の板を使って玄関ドアを設えました。
また、床は自然石としましたが、木としっくいと自然石は皆自然素材なので、デザイン的にはとても相性が良いです。

玄関を使って、家の中に風の通り道を設える。

玄関ドアは網戸が無いので、通風の役には立ちません。
そこで、このようにドアの上部に開閉式の欄間を設けました。この欄間により、玄関からホールを抜け、リビングのテラス戸から中庭を介して隣地の林まで、気持ちよい風の通り道を設えました。

リビングを中庭の間には、中と外を繋ぐ大きな木製テラスドアを設える。

以前のコラムでは、内と外を繋ぐ全開出来る(既成品ではない)木製ドアを紹介しました。
この家では、全開することではなく気密性を優先した既製品(アメリカ製)の木製ドアを設えました。
これは、3つのテラスドアを繋げた物ですが網戸も付いているので通気を取る為にはとても機能的です。

和室の障子も全開出来ると気持ちよい

障子は一般的に片側しか開けられません。
しかし、このように壁に収納出来る様に設えると、全開し、外の景色を取込めます。
この家では、隣の林を借景として、和室内に取込むため、このような全開障子を設えました。

リビングには高窓と玄関の天窓で光を取り入れる設え

リビングの南側の窓(テラス戸)には日除けの為に深い庇を設けましたので、採光は充分ではありません。
そこで、東側壁の天井際に高窓を設けて光を取り入れました。
しかし、未だ充分な明るさではありません。そこでさらに、隣の玄関ホールに設けた天窓と高窓の光もリビングに取込む為、壁上部に大きな欄間を設えました。
これにより、直射日光はほとんど入れずに、とても明るい室内を実現しています。