特定非営利活動法人木の家だいすきの会
代表理事 鈴木 進

 台風22号は関西地方に甚大な被害をもたらしました。
自然災害による想定をはるかに超える人命や家屋の被害が増え、災害と真正面から向き合わざるをえない時代に入ったことを実感させられます。

 話しは飛びますが、歯磨きは、健康を考えるとき非常に重要な生活習慣と言えるでしょう。誰に言われるまでもなく、どなたも1日に1回はやっているのではないでしょうか。清潔好きの日本人ですから毎食後、歯を磨く人も少なくないでしょう。ところで、住まいの健康を維持するための“歯磨き”は何でしょうか。そんなものがあるのか、と言われそうですが、木造劣化を専門とする中島正夫関東学院大学教授に伺ったところ、「掃除をすること」と即答されました。そして「掃除をしながら、住まいに悪いところが無いか気をつけること」だとのこと。つまり、住まい手が日常の中で住まいを点検し、悪いところを早期に発見することがポイントだそうです。

 “歯磨き”を日本人の誰もが行っているのは、自然発生的にそうなったわけではなく、子供のころの躾の成果だと思います。台風が過ぎ去った翌日の朝、道路には折れた枝や葉っぱが散乱して台風の爪痕を残していましたが、夕方もう一度見まわすと、多くのお宅できれいに掃除されていました。台風のあと掃除をする際に、住まいにも眼をやって被害がなかったかどうか、見て回るところから始め、それを習慣化することができれば、台風もあながち悪いことばかりではないような気がします。