mokki設計室
工藤 夕佳

家を1軒建てると様々な建具を設置することになります。
開き戸、引き戸、折り戸などの開き方の種類とともに、木製建具・障子・襖・格子戸などの
つくりの違い、それぞれの建具に設置する金物も様々です。
少し事例を交えてご紹介したいと思います。

障子いろいろ

現在では和室のない家も少なくないですが、障子は大きさも格子のデザインも自由にできます。
格子を正方形や長方形の大きさが同じ大きさに組むことが多いですが、縦格子のバランス変えただけでも雰囲気が違って見えます。
また、引き違いで窓面に設置することが多いですが、それ以外の使い方もあります。
写真の障子はけんどん式で上下の溝に嵌っている状態です。ここは実は仏壇置場です。通常は障子は外して仏壇が見えている状態ですが、場合によっては閉じたい時もあるということで開け閉めの頻度は低いのでけんどん式としました。横桟部分に手を掛けて持ち上げると障子を外すことができます。

引き戸いろいろ

現代の住宅事情の中では引き戸は開閉場所を取らず有効です。
引き戸にはレールの形式が大きく3種類あります。
その1は敷居に建具の浅い溝をつくり、鴨居にも建具が嵌る溝をつくり嵌める形式。多くは障子や襖などですが木製戸でも使用します。上下の溝に嵌めるので隙間が少なくなります。
その2は床にレールを彫り込んで設置し、建具の下部に戸車を設置し、上部は鴨居に溝をつくり嵌める形式。建具下部が戸車なので、動きがスムーズですが、床と建具下部の間に少し隙間ができます。
その3は鴨居にレールを埋め込み、レールに建具を吊り込む形式。

その2の戸車の場合は、開け閉めする時に下の階に少し音が響く場合がありますが、レールが上部にあるので、開け閉めする時に音が上下階に響くことを心配する必要がありません。
また、建具下部の床仕上げを部屋同志で分断することなく、部屋同志の繋がりを重視したい時などには有効です。しかし、戸車の場合よりも床と建具下部の隙間は少し大きくなります。
それぞれ設置する場所によって使い分けます。

 

 

 

引手いろいろ

引手も建具によって様々です。
開き戸の場合は多くはレバーハンドルですが、収納の扉などの場合は木製や金属製の取っ手やつまみを付けます。
引き戸の場合は掘り込み引手の場合が多いですが、写真の造作ミニキッチンの収納部引違い戸では杉材で引手を大工さんにつくってもらい付けました。手触りは優しく、アクセントになっています。