こもり設計室
小森 正和

mokki設計室の工藤さんが昨年コラムに書かれていましたが、住宅には様々な種類の建具を使っています。普段どのように考えながら計画しているか、事例と合わせていくつかご紹介いたします。

玄関扉

外壁に使用しているガルバリウム鋼板の冷たい印象を和らげるため、無垢板を使用した職人による製作建具としています。
材料は防火指定のない地域でしたので、耐久性のあるベイマツを使い塗装で仕上げをしています。
既製品ではないため幅や高さの自由度はありますが、無垢板ならではの季節の変化による木の伸縮や色の変化は出てきます。

格子戸

玄関からの引戸は、帰ってきた人の気配や灯りをうかがうことができるよう格子戸としています。
格子戸には割れにくく軽いポリカーボネートを中にいれ、部屋から部屋へ空気が流れてこないようにしています。

引戸

造り付けの洋服入れに設けた引戸は、家全体の雰囲気を合わせるため、他の造り付け家具や建具の面材と同じ素材を使っています。
また、押入れや洋服入れ等は湿気が溜まりやすいため、手掛け部分に湿気を逃すための孔あけ加工をした物を取り付けてています。

 

引込障子

カーテンやブラインドのかわりにこの部屋には障子が付いています。
それは障子が外からの視線を遮るだけでなく窓からの冷気を遮ることにも有効だからです。この障子を使わないときは、右側の壁に入れておくことができ、開口幅いっぱいの景色と光を取り入れることができます。

 

網戸

暑い時期に風が玄関をとおり、抜けるようにするため引戸に網を入れています。
引戸に入ったこの網は、寒い時期にはガラスの代わりに軽いポリカーボネートをいれた框戸と交換でき、玄関からの冷気を遮ることができます。
一手間ありますが、衣替えのように季節にあわせて交換してくれたら良いなと思っています。