NPO木の家だいすきの会
 代表 鈴木 進

日本は先進国の中でフィンランドに次いで世界で2番目に森林面積の割合が高い国で、日本人のほぼ全員が「森林国」と思っています。
しかし、昭和30年代の石油エネルギー革命以前は、炭やまきが主要なエネルギー源でしたので、山は禿山に近い状態だったのです。
終戦後5年たった1950年に始まった全国植樹祭は、全都道府県を1周して現在2周目になり、先日の愛知県の植樹祭で令和天皇にも受け継がれました。戦後のエネルギー転換と国民運動として続けられてきた森林整備の取組が現在の森林国日本をつくったといえます。

「ローマは一日にして成らず」とは、大事業は長年の努力なしに成し遂げることはできないというたとえです。

戦後70年で世界に誇ることができる森林国になったわけですが、私は、このたとえが、今、ぴったり日本の森林にあてはまると思います。というのは、戦後70年、森林で国土が覆いつくされた結果、もう新たに植林する場所がないという問題、つまり、伐らなければ森林はどんどん高齢化し若返りができないという問題に直面しているからです。持続可能な森林となるためには、使えるようになった木は伐採して使い、伐った後には植林するという循環的な取組が大切で、森林国になった現在、これからもこうした地道な努力が健全な森を護ることになります。

「森林国日本は一日して成らず」です。