mokki設計室
工藤 夕佳

猫と暮らす心得

近年、猫ブームと言われ、猫がメディアで取り上げられることが増えましたし、実際に猫を飼い始める方も増えているように感じます。
昔は野良猫を地域の皆さんがそれぞれに世話をしているようなケースも多かったと思いますが、最近は一軒家で猫を飼う場合でも外には出さず、家の中だけで飼うケースが増えていると感じます。
外に出た方が猫にとっては気分転換になるので良さそうですが、外にでることで病気をもらってきたり、迷子になったりすることを危惧して家の中だけで飼う方が増えています。実際、外に出さずに飼われている猫は長生きなことが多いようです。(我が家の猫も迷い猫だったところを保護して、もうすぐ20歳を迎えます)
外に出さない分、家の中でも動き回れるように配慮することが必要になってきます。

猫と暮らす家の工夫

猫にとって上下運動ができる装置は必須です。
新築時などに猫用の階段やキャットウォークを設置することも最近は増えているようですが、猫も若いうちは良いのですが、歳を重ねると高い場所へ移動はケガに繋がるケースも考えられるので、実際に使われる期間はそう長くはないのかもしれません。専用として取り付ける場合にはよく検討した方がよさそうです。
あえて猫専用に作らなくても、人間が使う階段や吹抜け空間を利用して、猫が移動できるような梁や家具等々の配置で上下移動や高所移動できる空間を作り出すこともできます。

スケルトン階段は、上り下りだけでなく、隙間から下にいる人を観察できるので楽しいようです。

ロフトから繋がる梁や収納家具も、キャットウォーク替わりとなっています。

窓から外を見ることも猫の楽しみです。日向ぼっこをしながら窓辺で通行人をよく観察することができます。

爪とぎは決まった場所でしてもらいたいということで、化粧柱に麻縄を巻き付けました。

猫と無垢材

無垢材の質感と調湿性は猫にとっても心地よいと思います。
調湿性を考慮した場合、塗装はオイル系となりますが、どうしても汚れが心配でウレタン塗装を塗った場合は滑りやすくなるので注意が必要です。猫はトイレの失敗をほとんどすることがありませんので、床に粗相をして汚れてシミが付くというような心配もほとんどありません(が、毛玉を吐き出すことはあります)ので、無垢材の床にオイル塗装は猫にも人間にもお勧めです。爪による引っかき傷でささくれが出来た場合は紙やすりで整えることができるのも無垢材のよいところです。

猫にとって楽しく心地よい空間は人間にとっても同じように感じるものと思います。
猫が気持ちよさそうにしている姿を見ることが人間にとっては癒しの時間になるのかもしれませんね。