アトリエ海
中村 展子

昔から林業と馬は密接な関わりがありました。

今では機械を使うのが当たり前になっていますが、50年ほど前までは、伐った木を山から運び出すのに馬を使うことが多かったようです。
物を運んだり、農地で働く馬自体を目にすることがほとんどなくなってしまったこの頃ですが、それでも細々と、馬を使って林業や農業にトライしている人たちがいます。
林業用の機械やトラックを使って幅広く山を切り開いていくのと違い、馬は自分の体が通る幅さえあれば良いので、木の間を通って木を運び出すことができます。そのため、森をいためることが少ない方法として、今、見直されているのです。

また、そこには、馬という生き物と共に働き、生きていくという喜びがあります。

私がよく訪ねる北海道・十勝の牧場、ノースポール・ステーブルでは、そのように馬と共に働き、生きていくことを模索して、様々な試みを行っています。

今月初めには、帯広市の「帯広の森」の一角で、人力で木を伐り、馬で運び出すイベントが開かれました。ノースポール・ステーブルのオーナーHさんと、厚真町で林業と馬搬を営むNさんのチームが担当しました。

ノースポール・ステーブルの看板娘?「モモ」が曳いて運び出しています。力持ち。 モモは畑を耕す「馬耕」や馬車を曳くのも得意で、NHK朝ドラ「なつぞら」にも出演しました。

写真出典:ノースポール・ステーブルのFacebookより

ナナカマドの木を切っているところ。紅葉も綺麗です。

参加した子供たちの応援を背に受けて、頑張っています。子供たちの貴重な体験となって、未来へつながることを願います。

こちらは所変わって、黄金色に輝くノースポール・ステーブルのカラマツ林です。 この林でも、また「馬搬」のイベントが予定されているようです。