NPO木の家だいすきの会
山本 幸恵

杉を積極的に使いたくなる杉の効用の記事が、朝日新聞で取り上げられていました。
今回は、杉の効用のひとつである調湿機能についてをご紹介します。

杉は調湿性能が高い

建築材としては格下で、花粉症の代名詞のように扱われ、マイナスイメージが強い杉。
しかし最近の研究で、すぐれた調湿機能や空気清浄機能を持ち、人をリラックスさせる効果が大きいことなどが次々に明らかになってきた。
杉の香り成分ががん細胞の増殖を抑える可能性を示す研究結果もあり、医療へ応用する研究も期待されている。

国宝・正倉院の宝物の陰に、杉の存在アリ?!

国宝・正倉院の宝物。さびやすい鏡や刀、変色や劣化を起こしやすい服や紙が、今も1300年前とほぼ変わらぬ姿を見せているのは驚きだ。その裏に日本固有の樹種、杉の存在がある。

宮内庁による国宝・正倉院での(4月の)1カ月間の測定記録の結果
 外気の湿度 → 0~100%
 ヒノキで作られた正倉院内湿度 → 50~80%
 杉板で作られた宝物の箱内湿度 → 60~70%
一般的にカビやサビを防ぐには湿度70%以下、書籍の保存には湿度40~75%が望ましいとされている。

正倉院の唐櫃は、杉板で作られており、放湿・吸湿効果で、外の湿度が大きく変化しても、唐櫃の中の湿度はほとんど変化がなく、美術品の保存に役立っている。
(出典:朝日新聞be report 2019年6月15日)

この調湿性能は、住まいの中では人間にとって心地よさや健康の源泉になっています。
こんな素晴らしい杉の調湿性能を活かさない手はない!(山本)