NPO木の家だいすきの会
代表 鈴木 進

私の母は12月18日で96才、あと4年で100才になります。女性の平均年齢は87.1才、人生100年時代がすぐ眼の前に迫っています。定年を迎えても、まだ人生の3分の2にも達していないわけです。

WHO(世界保健機関)は、健康寿命という概念を提唱し、「日常的・継続的な医療・介護に依存しないで、自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる生存期間」をなるべく延ばすことが大事だとしています。日本人の平均寿命から健康寿命を引いた期間は女性が12.3才、男性が8.9才(2016年)で、これを如何に縮めるかが大きな課題になっています。

ヒートショックを起こさないことがポイント

実は、住まいの環境は、健康寿命に密接に関係しています。
介護の世話になる原因の第1位は脳血管疾患で、いわゆるヒートショックが大きな原因です。
例えば、寒い冬の深夜に、断熱性の低い住宅でトイレに起きると8℃程度まで下がることは稀ではありません。、寝ているとき寝具内は28~33℃の温度ですので、実に20℃の以上の温度差がヒートショックを起こす原因となります。
高齢化が進む日本で、家庭内の浴室溺死者数は、平成16年~26年の10年間で1.7倍に増加しており、ヒートショックがその主要な原因と見られています。
ヒートショックを防ぐには、住宅内の各部屋の温度差を縮めることが重要で、住み慣れた家で最後まで生活するためには、家全体の断熱改修は非常に効果があります。