コウ設計工房
大沢 宏

前回の私のコラムは「茶室のある家をつくります」というタイトルでしたので、今回はその茶室を写真で紹介いたします。

設計時には、「由緒正しい茶室」という要望ではなかったのですが、だんだん本格的になり、京間にしたので、関東の4畳半よりも少し広く、いい茶室になりました。

基本的なデザインは設計者が行いましたが、実のところ私よりも大工さんが茶室にとても詳しくて、いろいろと勉強になりました。

この茶室のこだわりの点は、
表千家のお茶をたしなむ施主の意向を汲むことにプラスして、設計者、施工者の意見も入れてもらったこと。

お施主さんの希望
・床柱を選ぶ(赤松の皮付き)
・エアコンを隠す
・本襖に本物の唐紙

設計者の提案
・茶室と水屋から眺める坪庭:設計者の提案
・柱は西川杉の芯去り材とし、見付幅を3.5寸とした(柾目が取れる太い丸太からつくられた4寸角材から見付のみ3.5寸に仕上げた)

工務店の提案
・床の間の網代天井を施主が編む
・床の間の下地窓は200年前の竹で小舞を作成
・浮造りの換気扇カバー

設計者と工務店の提案
・天井は竿縁天井とし、これも西川材の杉、源平(げんぺい)の板:設計者と工務店の提案

この他にもいくつかあるのですが・・とても喜んでもらえた茶室になりました。

新型コロナの件が落ち着いたら、素人も参加できるお茶会を開いてもらえることになっていいて、とても楽しみです・・・

柱は、柾目が取れる太い丸太から加工された4寸角材を、見えている部分を3.5寸に仕上げた(壁の中は4寸) 竿縁天井は、埼玉・西川材の杉 源平(げんぺい)の板を使っている

赤松の皮つきの床柱、その左上がお施主さん希望のエアコンを隠した格子が見える。 脇床 違い棚の筆返しも、大工さんが削り出してつくった。

茶室と水屋から眺める坪庭

水屋

床の間の天井の網代は、お施主さんが工務店さんの指導を受けながら自ら編んだ

完成した網代天井

大工さんが板から削り出してつくった給気ファンの目隠し