一般社団法人住宅医協会
滝口 泰弘

寒くなり新型ウィルス感染が再び拡大してきました。皆さんは定期的に健康診断も受けられると思いますが、住まいの健康診断を受けたことはありますか?

住まいも人間と同じように様々な病気になります。早期に発見すれば問題ないものも、放置して致命傷につながることや、修理に莫大な費用が必要となる場合もあります。

住まいの致命傷とは?

主に木造住宅の場合、柱や土台などの構造躯体に劣化が進行すると、家が傾いたり、地震時に倒れやすくなったりという致命傷につながります。その原因は、ズバリ「水」と「シロアリ」です。
住まいに影響する「水」とは、「雨水(雨漏り)」・「漏水(浴室や設備からの水漏れ)」・「湿気(結露)」です。木材は生物ですから、木材腐朽菌という菌によって腐ります。腐朽菌は大気中どこにでも飛んでいて、「エサ(木材)」・「空気」・「水分」、という3つの条件が揃うと必ず繁殖します。また、シロアリも地面の中の至る所に生きていますので、家に入ってきてしまうと木材が食べられてしまいます。

床下の土台(腐朽+蟻害)

住まいの致命傷を防ぐには?

森に生えているキノコも腐朽菌です。木や枯れ葉などを分解してくれる自然界に無くてはならない存在です。シロアリも同様に枯木や生木を分解してくれる益虫です。これらを退治するのではなく、家の中に入ってこないようにすれば良いのです。
家の中で、「エサ(木材)」と「空気」は無くすことができませんが、残りの「水」さえ防げば、木材の腐朽を防ぐことができます。
シロアリは主に地面から入ってきますが、暗くてジメジメした隙間や木材が地面と触れている所などからよく入ってきますので、家の外壁の足元(基礎)に異常がないか、床下はジメジメしていないかなど、定期的に点検することが欠かせません。

地面から家の中にシロアリが侵入するための蟻道

自分で点検してみよう

雨漏りや水漏れ、木材の腐朽やシロアリの食害(蟻害)が無いかを調べるためには、プロに家の点検を依頼する必要がありますが、費用もそれなりにかかるため毎年というわけにはいかないと思います。
このような劣化が起こるのは、外壁のひび割れや家の中の湿気溜まりなど必ず原因があり、少しコツを覚えれば住まい手の方でもできる点検がたくさんあります。住まいの自主点検を定期的に行うことで、プロに頼む点検を減らすことができ、不具合があった場合も早期に発見できるので、早期の治療が可能となります。

木の家だいすきの会では、住まいの自主点検をサポートするため、住宅医協会と連携して「住まいの点検かるた」という小冊子をつくりました。
ご関心のある方は、木の家だいすきの会までお問合せ下さい。

住まいの点検かるた