Mokki設計室
工藤 夕佳

半屋外空間とは

コロナ禍でおウチ時間が増えた方が多いと思います。
自由に外へは出かけられないけれど、室内にずっと籠っているのも・・・という時に、屋内と屋外の中間の空間、つまり屋根のある屋外空間があると、外の空気を感じながら、くつろぐことができてよいですね。

日本では縁側が半屋外空間でした。夜は雨戸などで閉じてしまいますが、昼間は建具を開け放して、外気と通じているけれど屋根がある空間で、外から来た人が靴を脱がなくても、縁側に腰かけて井戸端会議を、などということも多かったと思います。
また、リクライニングチェアをおいて、外の風を感じながらお昼寝、は夏休みの田舎での祖父の姿を思い出します。
現代だと縁側のある家は少なくなってきましたが、バルコニーを室内側に伸ばして、屋根のあるバルコニー部分を広くとることで、寛ぐためのスペースとすることができます。

ドイツの半屋外空間

ドイツを旅行した時に印象に残ったのは集合住宅のバルコニーの使い方でした。
バルコニーの手摺壁に花を置く台があればもれなく花が飾られているし、台がなくても手摺壁にプランターを引っ掛けて花を飾っているお宅が多くありました。
また、バルコニーにカーテンが設置されているお宅も多々見かけました。単純に日差しを遮るために一辺にカーテンが掛かっているところもありましたが、バルコニーをぐるっと囲むようにカーテンレールが設置されているお宅も見かけました。囲むようにカーテンを引くことで、プライベート感を上げた空間とすることもできます。

韓国の半屋外空間

韓国は日本と同じように靴を脱いで過ごす文化の国。日本で言う古民家を韓国では韓屋と言います。
韓屋には日本と同じように縁側があります。そして韓屋には玄関がないため、縁側が玄関代わりの空間となっています。
また、その縁側の奥にはマダンという板の間の外気に通じた空間がありました。壁や扉で囲われた部屋は完全なプライベート空間で、マダンは接客ためのパブリックな空間でもありました。マダンも建具で閉じられてるようになっている家もありますが、常に外気に通じた状態のものも多くありました。暑い夏、風通しがよい場所にあるマダンで夕涼みをしたら、気持ち良さそうです。