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木の家コラム

初心にかえる

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昨年11月26日に協同組合彩の森とき川主催の伐採見学会がありました。
例年と同様に、今年も彩の森とき川による大黒柱プレゼントがありました。

思い返すと、「森に緑を、住まいに木を」をスローガンに2001年に木の家リレー講座を埼玉県所沢市でスタートし、2年後の2003年3月、はじめて飯能市内の森林で伐採見学会を開催しました。

実現できたのは、「森の保全のために、森と住い手を結ぶ家づくりをしたい」そのためには、「住まい手に森に足を運んで直に見てもらい、森の実情を自分の眼で見てもらいたい」という率直な思いが林業家の方に伝わったからだと思います。

 

手探りで始まった伐採見学会でしたが、林業家や製材所とのつながりも出来始め、この3年後の2006年10月には、ときがわでの第1回伐採見学会が、協同組合彩の森とき川、NPO3団体、埼玉県の協力で実現しました。

この時から数えると今年の伐採見学会は11年目にあたります。
現在では、地域の工務店が飯能、秩父、ときがわといった林業地帯の製材所等と組んで伐採見学会や製材所の見学会をごく普通にできるようになり、隔世の感があります。

 

60年生以上のスギの木が倒れる瞬間の「バリバリ」という音や地響きは、直裁に人の感覚に訴えます。

「貴重な経験をさせてもらいました。人生の大切なメモリーになります。伐った木を大事に使わせてもらいます。」という参加者のお話しは、そういえば第1回目の参加者の方も同じことを話していました。

私たちも初心にかえり、こうした思いを「森の保全」のための次の一歩につなげていく地道な取組が必要と、あらためて感じたところです。

 

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