mokki設計室
工藤 夕佳

木の家だいすきの会のメンバーの、人となりを紹介していくこの企画。
丁寧で温かみのある設計を得意とする彼女のエネルギーの源は、猫とスイーツにあった!?

実家の酒屋が作風に影響

――工藤さんはどちらの出身ですか?
工藤 台東区で生まれて、文京区に育ちました。実家は酒屋を営んでいましたが、その酒屋が吹き抜けの4階建てみたいな空間で。その影響か、吹き抜けのある住まいをつくりたくなってしまうんです(笑)。

――幼心に染み付いているんですね…。どんなお子さんだったんですか?
工藤 編み物をはじめ手芸が好きな子どもでしたね。ものづくりは好きだったみたいです。そういえば、幼稚園の時、家の絵をすごく描いていたんです。これこれ。

――すごい! 日当たりの良さそうな家ですね(笑)。
工藤 小学生になると、架空の家の間取り図を書いていたり(笑)。そう考えると、子どもの頃から建築の世界を意識していたのかもしれませんね。

悩みながらも独立!その結果…

――仕事として設計はいつごろからはじめたんですか?
工藤 大学で建築を学んでから住宅メーカーの面接を受けたんですけど、落ちちゃって。いとこの紹介から設計事務所で働くことになりました。今考えると、大手のメーカーは多分合わなかったんで良かったです。

――少数の事務所だといろいろなことを経験できそうですもんね。
工藤 そうですね。そこではマンションの設計がメインでしたけど、住宅もたまに手掛けていて。木の家を中心に、住宅がもっとやりたくなったんですね。10年以上在籍していたので、そろそろ……と思って。

――無事に独立?
工藤 ともいかなくて(笑)。あまり自分が営業をするタイプでもないので、独立したらどうなるんだろうという不安もありましたし。ただそんな時に、独立して本当に楽しそうに働いている人の姿をみて、踏ん切りがつきました。

――そして2013年に、独立。mokki設計室を立ち上げましたね。
工藤 最初はつながりだけで、なんとかやっていけました。みなさんに助けられて。でも、心の中はとても楽しかった。自分でなんでも決められるし、スッキリしましたね。それからあっという間に8年です。

自然素材は、個性があるからいい。

――工藤さんはとても素敵な住まいを数々手がけています。設計で心がけていることはなんですか?
工藤 何よりも対話を大切にしています。そのおかげか、家が完成しても多くのお客様とお付き合いさせていただいていて、たまにお米を送っていただいたり(笑)。ありがたいことです。つくる過程では、完成した家でお客様が暮らしているシーンをイメージします。それは私にとっても心躍る事なので、ワクワクを共有しながら家づくりを行っていきたいと思っています。

――やはり木を採用している家が多いですね。
工藤 木や自然素材は、均質じゃないのがいい。それぞれが違う模様やかたちだからこそ、力を感じます! 私の好きな北欧の住まいのように、できる範囲でこれからも取り入れていきたい。

――ちなみに、毎日忙しく働いていると思いますが、どうリフレッシュしているんですか?
工藤 猫に癒やされてます(笑)。

――かわいい!
工藤 ありがとうございます(笑)。そのほかに、スイーツも好きですね。おすすめは、横浜のYUJI AJIKI。それと神楽坂のカー・ヴァンソン。それと……。

――あ、もう大丈夫です(笑)! 他のおすすめが気になる方はぜひ工藤さんに聞いてみてください。
工藤 住まいとスイーツに関しては、お任せください(笑)。

 

会社紹介)
mokki設計室 工藤夕佳

新築住宅からリノベーションまでを手掛ける設計事務所。対話を重ねながら、丁寧にものづくりを行う。吹き抜けのある空間づくりや自然素材の活用に定評がある。ちなみに、mokkiとは、フィンランド語で「小屋」という意味。