Mokki設計室
工藤 夕佳

半屋外空間とは
コロナ禍でおウチ時間が増えた方が多いと思います。
自由に外へは出かけられないけれど、室内にずっと籠っているのも・・・という時に、屋内と屋外の中間の空間、つまり屋根のある屋外空間があると、外の空気を感じながら、くつろぐことができてよいですね。
日本では縁側が半屋外空間でした。夜は雨戸などで閉じてしまいますが、昼間は建具を開け放して、外気と通じているけれど屋根がある空間で、外から来た人が靴を脱がなくても、縁側に腰かけて井戸端会議を、などということも多かったと思います。
また、リクライニングチェアをおいて、外の風を感じながらお昼寝、は夏休みの田舎での祖父の姿を思い出します。
現代だと縁側のある家は少なくなってきましたが、バルコニーを室内側に伸ばして、屋根のあるバルコニー部分を広くとることで、寛ぐためのスペースとすることができます。