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木の家コラム
実家をどうする?
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今、大相続時代が始まったと言われています。これは、1947~49年生まれの団塊の世代が、全員後期高齢者(75歳以上)となる2025年問題の一つで、高齢者の医療・介護の需要が急増する社会保障の問題だけでなく、住宅などの相続も急増し、少子化や人口減少の影響も受け様々な問題が増えると予想されています。
例えば実家ですが、相続して住み続けられる場合は良いですが、居住しない場合、売却するか、賃貸に出すか、しばらく放置しておくか。住宅の状況によっては、売れない、活用できない、処分できないといった厳しい状況になることも考えられます。
私も数年前に実家を兄弟で相続しましたが、相続するとたくさんの不動産屋からDMが届くようになりました。実家を売却しませんか?というチラシです。現在は実家に居住し一部を事務所として使用しているので今すぐに売却する必要はありませんが、今後について色々と考え始めています。
最低限のリフォームをしておくか?
私の実家は築50年(一部57年)。20年前に屋根や外装、水廻り等のまとまったリフォームを行い、8年前に介護に伴い部分的に耐震・断熱改修も行いましたが、しばらく手を付けていない屋根と外装の劣化や排水管の不具合についても早めに修繕が必要な状態です。せっかく足場をかけるならサッシもやりかえるか、水廻りも全て取り替えて、耐震・断熱性能もあげておくか、内装や間取りも変えるか、大谷石の塀も崩れそうだし・・。どこまでやるかは、ある程度予算も決めないと判断が難しいですね。
老後に備えてフルリフォームをするか? 建て替えるか?
ずっと住み続けるという前提でフルリフォームを考えると、予算が建て替えに近づいてきます。私の実家の場合、丘陵地域のため敷地の1面がガケとなっていて、現在の法律ではこのガケをやり替えないと新築が許可されないため、費用の面から建て替えは選択肢から外れそうです。さらに、昨年から過半をやり直す大規模修繕・模様替えも許可が必要となったため、設計の難易度も上がりました。法律を遵守してフルリフォームをするのは、建築士の腕の見せ所ですが。
売却して移住するか?
私の実家は60年前に木造平屋の団地として開発・販売されたもので、その後2階建てに増改築を行い現在の形になっています。近所の皆さんは同時期に入居した家族なので濃い近所付き合いのある場所でしたが、みな高齢化し、今では相続により売却される家が年々増え、敷地を2~3分割した狭小の建売住宅が次々に建ち、近所付き合いも希薄になってしまいました。
私の実家も、いずれ狭小の建売住宅に囲まれることを考えると、売却して移住するのが賢明かもしれません。丘の上の不便な自宅を売却して利便性の良い中古マンションを購入する高齢者も増えているようで、その中古マンションでは新たに高齢者のコミュニティーが生まれているようです。
個人的には、移住するなら自然豊かな里山で暮らしてみたいとも思うのですが、利便性の良い都市部に移住した方が現実的には良いかもしれません。資産の面からも将来売却できるメリットがあります。
直ぐに答えは出せないですが、特に会社員の方は定年の時期と相続の時期が重なり、実家や住まいの問題に直面することも多いのではないでしょうか。
老後の暮らし方についても改めて考えることになる大相続時代、我々のリフォームの仕事も増えていきそうです。