およそ30坪ほどの敷地に、当たり前に暮らせる当たり前の価格の木の家を、規格型住宅として提案したシリーズの2軒目。
今回は、栗の床板、ハーフユニットのお風呂にサワラ板張り、キッチンのグレードアップなど、価格は少しアップしましたが、焼き物の洗面器や薪ストーブなどはオプションとしました。
「多少手狭でも、家族が集まって暮らすことの出来る家・・」というコンセプトのもと、飯能の西川材を構造体とした、木と漆喰の当たり前の家は、実は当たり前以上の暮らしができると思っています。
概要
- 概 要: 地上2階建て
敷地面積: -㎡
(建蔽率-%、容積率-%)
延床面積: 101㎡(30坪)
設計期間: 4.5ヶ月
工 期: 5ヶ月
完 成: 2008年 - 主な仕上げ
屋根: ガルバリウム鋼板
外壁: 漆喰
内壁: 漆喰、和紙
床: 栗、スギ
この家づくりに関わったメンバー
設計・監理 : 大沢宏(コウ設計工房)
施 工 : 関根建築
構 造 材 : NPO西川森の市場
内 装 材 : 細田義明(グリーンスマイル)
コーディネート: NPO 木の家だいすきの会
施工プロセス
土地探しをするうち、「果たして小手指付近は、本当に暮らしやすいところなのだろうか?・・」と思われたそうで、「いっそ、住んでみて確認しよう・・」と、横浜から小手指へ引っ越してきて、再度土地探しが始まりました。
いくつもの土地を見て、どんな家が建つのだろう・・と、当社の規格型住宅「コンパクトボックス」を参考に、敷地形状や広さ、価格などを検討していたようですが、いざ、決めるとなると難しい選択となります。
かくして、2年がかりの土地探しの末、やっと家づくりがはじまり、この家には、コンパクトボックスプラスというタイトルをつけました。ローコストというくくりには入らないと思い、プラスという文字が入りました。
プランニングの際、はじめは、土間をつくろう・・などと、遊び感覚のある楽しい展開だったのですが、プランニングや話を重ねるうちにだんだんと現実的になってきました。しかし、オープンなプランというコンセプトは変らず、当たり前のようですが、家族が集まって暮らすことの出来る家となりました。