だいすきだから、
木の家コラム
伐った木を馬で運ぶ ~ 馬搬
公開日: 最終更新日:
林業と馬
昔から林業と馬は密接な関わりがありました。
今では機械を使うのが当たり前になっていますが、50年ほど前までは、伐った木を山から運び出すのに馬を使うことが多かったようです。
物を運んだり、農地で働く馬自体を目にすることがほとんどなくなってしまったこの頃ですが、それでも細々と、馬を使って林業や農業にトライしている人たちがいます。
林業用の機械やトラックを使って幅広く山を切り開いていくのと違い、馬は自分の体が通る幅さえあれば良いので、木の間を通って木を運び出すことができます。
そのため、森をいためることが少ない方法として、今、見直されているのです。
また、そこには、馬という生き物と共に働き、生きていくという喜びがあります。
十勝の馬搬
私がよく訪ねる北海道・十勝の牧場、ノースポール・ステーブルでは、そのように馬と共に働き、生きていくことを模索して、様々な試みを行っています。
今月初めには、帯広市の「帯広の森」の一角で、人力で木を伐り、馬で運び出すイベントが開かれました。
ノースポール・ステーブルのオーナーHさんと、厚真町で林業と馬搬を営むNさんのチームが担当しました。