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木の家コラム

茶室のある家をつくります

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現在、茶室のある家の建築が始まり、設計時に茶室について改めて調べてみましたので、簡単ではありますが、茶室の文化について簡単にまとめてみました。
これから造られる茶室は、スタート時点から「由緒正しい茶室」という要望ではなかったので威張って茶室と云えるものではないかもしれませんが、住まいに茶室、又はお茶をたしなむ炉などがあるといいものです。

 

茶室とは

茶室とは、日本式の茶道において、茶事の主催者が客を招き、茶を出してもてなすための施設であり、「茶席」「囲い」「数寄屋」などとも呼ばれますが、大別して草庵風のものと書院風のものがあり、一般的には草庵風を指す場合が多いようです。

平安時代から、鎌倉、室町時代へと「会所」において茶がふるまわれていましたが、主座敷の裏手の「茶湯所」で茶を立て、床、棚、付書院などを伴った主座敷(書院造)で茶を愉しむ「書院の茶」と呼ばれる文化が広まったそうです。
「書院の茶」は中国文化や禅宗の影響が大きく、15世紀から16世紀にかけて「市中の山居」(都会に居ながらにして山里の風情を味わう)を志向する「草庵の茶」(侘び茶)へと移行し、千利休に至って大成したと云われています。

 

草庵風茶室とは

草庵風茶室は、当時の民家に使われていた素材(丸太、竹、土壁など)を使って造られ、窓や壁、天井などに工夫を凝らし、狭い部屋に主催者と客が相対する濃密な空間デザインが施されています。

 

千利休の茶室とは

草庵風茶室は、当時の民家に使われていた素材(丸太、竹、土壁など)を使って造られ、窓や壁、天井などに工夫を凝らし、狭い部屋に主催者と客が相対する濃密な空間デザインが施されています。

 

近年は

近年は建築家デザインの、ツリーハウスの茶室 徹(てつ)や浮いている茶室 浮庵など、斬新で自由な茶室も多く見受けられますが、個人的には「侘び寂びの空間」が好きです。

ちなみに、今回の建て主さんは表千家、私の妻もスタッフも表千家のお茶をたしなんでおりました・・・

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