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木の家コラム

インフルエンザに負けない木の家

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湿度と健康の関係

冬季にエアコンを使っていて喉を傷めた経験はありませんか。
空気が乾燥すると、口や鼻の粘膜が乾燥して病原菌が体内に入りやすくなります。

冬にかぜやインフルエンザにかかりやすくなるのは病原菌が増えるだけでなく、空気の乾燥により人間の防御機能が落ちることも原因と言われています。
インフルエンザウィルスは室内温度による違いはありますが湿度が50%を超えると激減するため、冬季の室内の湿度を40%~60%に保つと良いと言われています。

調湿性能の高い建材を室内に使用すれば、冬季の乾燥した時期には建材が放湿し、夏季の蒸し暑い時期には建材が吸湿します。
しかし、大壁工法の家によく使用されているフローリングやビニールクロスでは調湿性能は期待できません。
このため建材メーカーでは、調湿性能を持った建材の開発を進めています。

 

低温乾燥材は調湿性能が高い

昨年度、木の家だいすきの会は、工学院大学建築学部中島祐輔研究室に依頼して木材の調湿性能試験を実施しました。
その結果によると、木の家だいすきの会がよく使っている埼玉県ときがわ産のスギでは、調湿建材・等級1以上の調性性能を持つことが明らかになりました。

さらに、高温乾燥した木材よりも天然乾燥に近い低温乾燥した木材の調湿性能が高いことがわかりました。
わざわざ調湿建材を使用しなくても、むくの木を使った木の家とすることで、調湿性能の高い家とすることができます。
木の家だいすきの会では、低温乾燥した柱や梁・桁を室内にあらわしで使用した木の家づくりを進めることで健康な家づくりを広めていきたいと考えています。

 

 

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