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木の家コラム

設計者の目  造り付け収納家具

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住まいづくりの設計打合せの中で、造り付けの収納家具を作りたいというご希望が、建て主の方から必ず出てきます。
手持ちの家具はなるべく減らし、最小限のものだけ納戸に納め、後は新しい住まいに調和したものを、という話になります。

 

住まいの空間に合ったデザインやサイズ

家具を造り付けるメリットは、新しい住まいの仕上げ材や色に合わせたものができること、壁や天井の寸法に無駄なく合わせたものができること、です。

大工さんが現場で材料を確認し寸法を調整しながら本体を組み立て、建具屋さんが扉を付ける方法は、建築と一体化した、すっきりとした出来上がりになります。
(写真 1)

ただし、工期や工事手順の関係で、家具屋さんが別の作業場で作り、現場に納める場合も多くなっています。
この場合は、現場で寸法の微調整ができるような工夫が必要になってきます。

写真1

 

住まい手が使いやすい容量や機能

住まい手の暮らし方に合わせた家具を作ることができるのも魅力です。

こまごました生活用具や食器をまとめて収納し、普段は見えない様にした壁面収納(写真 2)、建具が開いて道具棚として使える、茶室水屋の壁面(写真 3)など、色々と工夫することができます。

写真2
写真3

 

手作りの良さと楽しさ

木の家で、木材を使って手作りされた収納家具の温かみや優しさは、住まいの中に「暮らしの楽しさ」をもたらしてくれます。

完成後に訪問したお宅では、杉のパネルで作ったオープン棚に記念の品々が飾られていたり(写真 4)、間仕切り兼用のベンチ付本棚は、子供さんの図書コーナーとしてディスプレイされていたり(写真 5)、住まい手がご自分のセンスで楽しみながら使われていました。

写真4
写真5

 

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