だいすきだから、
木の家コラム
自由にオリジナルキッチンをつくる
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共働き家庭が増える中で様々な家事を家族で分担するすることが多くなった中でも、食事作りは男性女性関係なく担当するご家庭が増えています。
家づくりを考える時にキッチンは奥様主導というケースが今までは多かったですが、最近はご夫婦が同じくらいキッチンに立つケースが増え、誰が使っても使いやすい、複数人が同時に調理することもできる、そんなキッチンが求められるケースが多くなりました。
キッチンにはI型、L型、対面型、アイランド型と配置形状だけでも様々ありますが、オリジナルキッチンならば使い勝手に合わせて自由にデザインできます。
5人家族のSさんの場合
5人家族のSさんの家は奥様が主に食事作りを担当されていますが、3人のお子様もお手伝いすることもあるし、休日はご主人が担当されることもあるというご家庭でした。
間取り計画から、壁側にコンロを含むカウンター、ダイニング側にシンクを含むカウンターの2列配置キッチンの計画です。コストを抑えるために既製品で検討を進めると2列配置は思いの外高く、I型への変更も検討しましたが、やはり2列配置が捨て難いということで、オリジナルキッチンを造作することにしました。
当初はコストを抑えるためにも大工さんに大枠を作ってもらうように考えていましたが、内部の造り込みを少なくすることで、家具屋さんに作ってもらえることになりました。
リビングダイニングとのつながり
リビングダイニングと一体になった空間のキッチンだったので、カウンター天板も含めて木製として空間に馴染むようにし、ステンレスシンクとガスコンロ+ガスオーブンを入れ込む形としています。カウンターが木製だと水をよく使う場所なので心配されるかもしれませんが、木目を活かしながら防水効果を発揮する塗料を塗ることでクリアしています。シンク側カウンターはキッチン側とダイニング側どちらからからも使えるように奥行を大きくし、キッチン側カウンター下は収納棚やゴミ箱などを自由に選んで入れ込んでもらうようにしました。
また、シンク横の壁面には収納棚を設置し、扉の中に仕舞いたいものは棚の中へ、見せておいてもよいものは棚の上に置くこともできるように棚の高さ・サイズを決めました。
新居での生活が始まってからしばらくして、奥様からご主人が念願のオーブン料理をつくってご家族に振舞ったという話を伺いました。オーブン料理をしたいので大きめのオーブンを、というのはご主人のリクエストでした。キッチンを中心にご家族が楽しい時間を過ごされている様子が目に浮かび嬉しくなりました。