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木の家コラム

床材の選び方とお手入れ方法

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住まいは長い時間を過ごす場所だからこそ、目や手など身体に触れる素材が大切です。特に、足が触れる床材には気をつけています。色や質感だけでなく、耐久性、耐水性などそれぞれの特性を意識して使い分けています。

無垢のフローリング

天然の木材をそのまま使用したフローリングの事です。複合フローリングとは異なり、1枚の木から切り出された材料を使っているため、木目や色合いが1枚1枚異なり、自然な風合いと質感が楽しめます。木の種類により色や質感が異なるため、実物を見ながら選ぶのをお勧めします。また、熱伝導率が低く冬場でも冷えにくかったり、調湿作用もあります。

:比較的柔らかいためクッション性があり、長時間立っていても疲れにくく、足に優しい樹種です。時間が経つにつれて飴色に変化していきます。温かい感触の反面、柔らかいので傷がつきやすくもあります。

:初めは白っぽい色合いですが、時間が経つにつれて飴色に変化し、味わい深い風合いになります。香りが良く油分も含んでいるので腐りにくく、杉よりもキズがつきにくい樹種です。

:節が少なく、はっきりとした力強い木目が特徴です。また、広葉樹の中でも特に硬い木材で、傷や凹みに強い樹種です。

<お手入れ方法>

普段は掃除機でホコリを取り、水拭きは避け、米の研ぎ汁を加えた水で固く絞った布で拭くと木のカサつきを防げます。落ちにくい汚れは、固く絞った雑巾で拭き、仕上げに乾拭きで水気を取るとよいでしょう。塗装は撥水性がなくなり水が染込むようになったら再塗装の時期です。1〜2年に1回が目安です。水廻りは早めに再塗装をして下さい。

玄関の無垢板

複合フローリング

合板などの上に無垢の薄い板(0.3mm〜4mm)を貼り合わせた床材のことです。無垢の床材と比べて、施工しやすく、安定性が高いため、住宅やマンションで広く使われています。無垢の床材よりも樹種や板幅の広いものが選べるほか、床暖房にも対応しています。

<お手入れ方法>

無垢の床板と同様、普段は掃除機でホコリを取り、固く絞った雑巾で拭くと良いでしょう。皮脂汚れなどは、中性洗剤を薄めた水で拭き、その後乾拭きをしてください。フローリングは水に弱く放置するとシミや反りの原因になるため、すぐに拭き取ります。

タイル、天然石

タイルや天然石の床材は、耐久性が高く、メンテナンスがしやすいのが特徴です。耐水性が高いものが多く、台所や脱衣室など水廻り、玄関などで使用しています。

ただし、どちらも硬いため長時間立った姿勢でいると足が疲れたりするので注意が必要です。

<お手入れ方法>

普段は掃除機やほうきでホコリを取ります。天然石は、水や酸に弱く、シミや変色の恐れがあるため、中性洗剤を薄めた水で拭き、最後に乾拭きで水分をしっかり取ります。タイルは、水拭きや中性洗剤での掃除が可能です。ただし、目地に汚れが溜まりやすく、カビが生えることもあるため、こまめに拭き取りましょう。御影石や一部の天然石は比較的水に強いですが、大理石などは特に注意が必要です。

その他

その他の材料としては、畳やカーペットなどがあげられます。

:日本の伝統的な床材で、適度な弾力性があり直に座ったり寝たりする事ができます。断熱性、調湿効果があるのも特徴です。

カーペット:柔らかく温かみがあり、防音性・断熱性に優れているのが特徴です。リビングや寝室など、幅広い用途で使用されます。

リノリウム:亜麻仁油や石灰などの天然素材を主成分とした環境に優しい床材で、耐久性・抗菌性に優れ、台所や脱衣室、トイレなど水廻りに使用もできます。

25年後の床材

年月が経過するとどう変化するのか、私の実家を一例に上げました。居間や台所など基本的には、蜜蝋ワックスを塗った杉の無垢フローリングを使い、客間は目積畳と呼ばれる目幅の小さい畳にし、畳縁はありません。その方が部屋が広く感じられるからでした。トイレは水はねや掃除のしやすさをとり御影石にしています。

家が建った当初、蜜蝋ワックスを塗るのを手伝った記憶があります。そんな杉の無垢フローリングは、当初の白身がかった板から少し飴色に変化していました。柔らかい樹種なので、細かな傷はついていますが、裸足で歩いても温かで良い材料だといつも思います。

畳は、畳表の色が抜けていき、端も擦れてきていますが、目幅が小さいので大きくほつれる所はありません。ただ、そろそろ張り替えの時期なのかもしれません。

御影石は割れやシミもなく、ほとんど変化はありませんでした。ただ、硬い材料なので素足だと冷たく感じるのが25年建っても慣れないものですね。

その他

その他の材料としては、畳やカーペットなどがあげられます。

:日本の伝統的な床材で、適度な弾力性があり直に座ったり寝たりする事ができます。断熱性、調湿効果があるのも特徴です。

カーペット:柔らかく温かみがあり、防音性・断熱性に優れているのが特徴です。リビングや寝室など、幅広い用途で使用されます。

リノリウム:亜麻仁油や石灰などの天然素材を主成分とした環境に優しい床材で、耐久性・抗菌性に優れ、台所や脱衣室、トイレなど水廻りに使用もできます。

 

25年後の床材

年月が経過するとどう変化するのか、私の実家を一例に上げました。居間や台所など基本的には、蜜蝋ワックスを塗った杉の無垢フローリングを使い、客間は目積畳と呼ばれる目幅の小さい畳にし、畳縁はありません。その方が部屋が広く感じられるからでした。トイレは水はねや掃除のしやすさをとり御影石にしています。

家が建った当初、蜜蝋ワックスを塗るのを手伝った記憶があります。そんな杉の無垢フローリングは、当初の白身がかった板から少し飴色に変化していました。柔らかい樹種なので、細かな傷はついていますが、裸足で歩いても温かで良い材料だといつも思います。

畳は、畳表の色が抜けていき、端も擦れてきていますが、目幅が小さいので大きくほつれる所はありません。ただ、そろそろ張り替えの時期なのかもしれません。

御影石は割れやシミもなく、ほとんど変化はありませんでした。ただ、硬い材料なので素足だと冷たく感じるのが25年建っても慣れないものですね。

杉 無垢フローリング
目積畳
御影石の床
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