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木の家コラム

私がひかれる建築家 ジェフリーバワ

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ジェフリー・バワ・海外旅行好きの人のなかにはご存知の方も多い建築家です。名前は知らなくても、バリスタイルやアマンホテルの好きな人なら、「あのデザインのホテルの・・・」と思い出すことでしょう。

近年は、地球の歩き方にも数ページを割いて宿泊できるホテルを紹介しています。

 

借景の概念、風景の中に存在する建築

ジェフリー・バワのデザインのキーワードのひとつが「インフィニティー」です。
プールに入ると水面が海につながっているように見えて、プールは海の一部になっているようです。
外の風景を外構デザインに取り入れた手法は日本の借景の考え方と一緒です。

事実彼は自身の別荘アトリエヌルガンガの外構は借景の概念と取り入れたと聞きました。

ベントタビーチ バイ シナモン

 

日本建築の大きな特徴は庭の風景の中に建物が存在する、ということがあります。
風景を取り込んだ建築は図面や写真だけではなかなかその良さを味わうことはできません。

その時々の天候や時間、季節のよって違った表情を見せるからです。
また、風景の一部になっている建築は図面や写真だけでは良さを十分伝えることが出来ません。

 

ヘリタンス カンダラマ ホテル
このホテルはまともな?立面図が見当たりません。
というより立面図が書けないほど自然と一体となっています。
ルヌガンガ ギャラリールーム
ルヌガンガはバワが別荘として週末を過ごしたと言われるバワの理想郷。
敷地内には親しい友人たちの宿泊の為につくられたゲストルームが点在しています。

 

体験したくなる空間

建築専門誌に限らず情報誌に紹介される多くの建築は形の面白さ、写真写りのよさで紹介されている建築が多くあります。

しかし、私にとっては図面や写真を読み込んで、確認のために見に行く建築よりも、ここに身を置いたら自分がどのように感じるか、図面や写真では見つけられない何かを発見し、体験できそうだと感じる建築により惹かれます。
私にとって実際に体験したいと思う空間がバワ建築でした。

ルヌガンガ グラスハウス
ルヌガンガ グラスハウス
私が泊った部屋です。
ルヌガンガ シナモンヒル
新築の建物の他、いくつかの建物は既存をリノベーション、
どれが既存でどれが新築か見分けがつかないほどなじんでいます。

 

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