
心地よい暮らしのために
はじめまして。新宿で設計事務所をしております、こもり設計室の小森です。
住宅の設計や既存住宅の調査等の活動をしております。
初めての掲載となりますので、普段住宅を設計をするにあたり心がけていることなどを事例とあわせて紹介させていただきます。
はじめまして。新宿で設計事務所をしております、こもり設計室の小森です。
住宅の設計や既存住宅の調査等の活動をしております。
初めての掲載となりますので、普段住宅を設計をするにあたり心がけていることなどを事例とあわせて紹介させていただきます。
住まいのつくり様で、すっかり定着してきた吹抜け空間。
一昔前は、見栄えはいいが寒いと敬遠されることが少なくありませんでした。
解放感あふれる雰囲気だけでなく、採光や通風の面で有利なこと、家族空間と上階の個室をつなぐ役目があることなど、吹抜けのよさが広く認知されるようになりました。同時に断熱性能の向上が寒さという欠点を補うようになり、吹抜けは多くの住まいで取り入れられています。
採光や通風を期待しての吹抜けですから、窓が大事な要素になります。光を得るために大きな窓を設けたいところですが、高い位置にあるだけに一般的な高さの窓のようには扱えません。
開閉や清掃には工夫が必要ですし、高窓ゆえにコールドドラフト現象への対策も講じておかなければなりません。実例を挙げて、その工夫と対策をご紹介します。※コールドドラフト現象:冬季、暖かい室内の空気が冷たい窓ガラスに触れて冷やされ、床面に下降する現象
収納量を考えると床から天井までぎっしり収納にしたいところですが、中間をオープンな棚にしたり、高さを低く抑えた収納にして棚にすることで小物を飾ったり郵便物をちょっと置いたり靴の脱ぎ履きの手掛けにしたりできます。
住まいづくりの設計打合せの中で、造り付けの収納家具を作りたいというご希望が、建て主の方から必ず出てきます。
手持ちの家具はなるべく減らし、最小限のものだけ納戸に納め、後は新しい住まいに調和したものを、という話になります。
熊本から東京に出てきた人が、生まれて初めて地震にあって驚いたと話していました。熊本はそれほど地震のないところだったわけですが、これからは、全国どこでも地震が起こると考える必要があるでしょう。建築基準法は、1986 年新耐震基準が導入、木造住宅については阪神淡路大震災を経て 2000 年 6 月にさらに強化されました。
今回の熊本地震で、専門家の関心は 2000 年 6 月の基準を改正し強化する必要があるかどうか、ということでしたが、国土交通省では検討委員会の調査結果報告をふまえ、「建築基準法改正の必要はない」との結論をつい最近出しました。
住宅の中で階段は、上下階の移動という目的で毎日使うところですが、「人の足」で重力に逆らって「垂直に」移動するために視点が変わり、身体の動きにリズムが生まれる、ということによって、明らかに気持ちのスイッチが入れ替わる場所でもあります。
下から見上げたり、上から見下ろしたり、で気分が変わりますし、屋根裏への階段などはワクワクしたり、階段は色々と物語の生まれそうな空間です。
今年3月に竣工した「グループホーム・新町の家」は、障がいのある人たちが住み慣れたまちの中で、あたり前に暮らすための「住まい」です。
日本の浴室での死亡事故者数は、欧米先進国の 10 倍以上で世界的に見ても群を抜いて大きいことをご存じでしょうか。日本ではヒートショックで亡くなる人は、実に交通事故死亡者数約 4 千人の 3.5 倍に当たる年間 1 万 4 千人に達します。
交通事故の死亡者数は 1970 年に 1 万 7 千人に達し、大きな社会問題となった結果、全国的な交通事故撲滅運動が展開されて 2013 年には約 4 千人にまで減少しました。ヒートショックによる死亡が国民的課題になるのも時間の問題と言えるでしょう。
ヒートショックの理由としは、「浴槽につかることを好む」うえに「浴室の室温が低いこと」などが大きな理由と言われており、住宅の温熱環境が主要な原因の一つとなっています。