高さと面積制限の厳しい狭小敷地の建物。小さな建物の中に敢えて設けた通り土間は、全開する引き戸で居間と一体化しつつ、玄関からサービスヤードまでを貫き、空間的にも生活的にもこの家の要となっています。
小さな家だからこそ少しでも広々とすっきり暮らしたい。そのために収納や家事の場を綿密に計画し、スペースを余すところなく有効利用しています。
オリジナルの無垢の木キッチン、壁の厚みを利用した本棚、木に囲まれたサービスデッキなど、通り土間以外にも工夫満載の小住宅です。

  • 通り土間の、北から南方向を見る。右手はすぐに通りに面するため視線高さに窓は設けず本棚に。

  • 吹き抜けから見下ろす通り土間。窓は高い位置と、床レベルの地窓。

  • セミオープンのアイランドキッチン。人工大理石天板、ステンレスシンク、杉の無垢板キャビネットを組み合わせたオリジナルキッチン。右手戸の向こうは、通り土間のパントリー部分。

  • 引き戸を全開し、一体化する居間と土間。人が気軽に立ち寄れ、ワイワイできる場をつくりたいと希望された住まい手。

  • 通り土間との仕切りとタタミコーナーとの仕切りの引き戸を閉めた状態。赤茶色襖は世界遺産登録された伝統和紙「細川紙」の柿渋染め。

  • 西側外観。通りに面し引きの無い配置で、窓は2階に大きく取るつくり。外壁のリシン掻き落とし仕上げの淡い肌色がやさしい印象。

  • 吹き抜けにかかるスノコのブリッジは、窓の開閉や清掃用。窓の色ガラスの影が漆喰壁と床に落ちる。

  • 階段側面の壁厚を利用した本棚。文庫本、コミック、CDの入る奥行。

  • 通り土間と脱衣所の両方からアプローチできるサービスデッキは、板で囲まれ近隣の視線を免れるつくり。透明の屋根がかかり、洗濯物干し場、スモーキングエリアとして活躍。

  • コモンスペース。ロフトの床組をそのまま露しにした天井。デスク板は造り付け。

概要
  • 概  要: 地上2階建て
    敷地面積: 95㎡
          (建蔽率48%、容積率79%)
    延床面積: 75㎡(22坪)
    設計期間: 8ヶ月
    工  期: 7ヶ月
    完  成: 2015年
  • 主な仕上げ
      屋根: ガルバリウム鋼板立てハゼ葺き
      外壁: リシン掻き落とし仕上げ
      内壁: 漆喰塗り
       床: 桧縁甲板
           
           
この家づくりに関わったメンバー

設計・監理  : 新井聡・勝見紀子(㈱アトリエ・ヌック建築事務所)
施  工   : (有)笹森工務店
構 造 材  : 協同組合彩の森とき川:スギ
内 装 材  : ときがわ材木、グリーンスマイル
コーディネート: NPO 木の家だいすきの会

その他

長期優良住宅、床暖房

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