本の家 約3000冊の本を所蔵するクライアントのご希望で幅3.8m高さ5mの本棚をリビングに造りました。 本棚は構造の通し柱を利用して本の重量を支えています。リビング吹抜けは表しの柱と梁にFIXの窓を直接納めることで、開口部を大きくとり明るく開放的で、かつ木のやわらかな雰囲気を出した空間にしました。 構造材は宮崎のおびスギを使用。 内装はクライアントのアレルギー体質に配慮して、ホタテパウダー塗装、土佐和紙など全て自然素材で仕上げました。
南斜面に建つ石神井の木の家 40年住み慣れた場所に建つ、熟年ご夫妻の住まい。 敷地の擁壁の課題と耐震性を考慮して、地盤改良や深基礎を採用した。 総2階建てのコンパクトなプランの中で、収納計画など奥様の詳細なご希望をお聞きしながら、設計を進めた。 床のカラマツ、玄関式台のモミジ、和室天板の山桜など、お二人の好みの木材を生かしている。
緑の切妻屋根の木の家 南西角地の日照・通風に恵まれた敷地に建つ住宅です。 緑の切妻屋根、漆喰の白壁、木のバルコニーや板壁の、特徴ある外観が目を惹きます。 家にいることが好きとおっしゃる建て主さんと、暮らしのイメージを共有し、話し合いと提案を重ねて形となったこだわりの住まいです。
土間のある木の家 玄関土間を大きく取り、面する建具がすべて引き込まれ全開放するつくりとなっています。季節や時間に応じて建具を開閉することで、居間・食堂・土間・中庭がつながったり独立したりが自在に行えます。 融通無碍な「土間」が、家族だけでなく訪れる人にも家を開き招きいれます。交通量の多い道路に2面が接した敷地ゆえ、プライバシーを保ちながらも道行く人の目を和ませる外観デザインを意識しました。大きな断面の国産材のよさを生かすべく架構と木の見せ方にこだわりました。
ピアノ室のある都会派木の家 家族の趣味である音楽を楽しめる、コンパクトな都会派住宅です。 防音対策を施したピアノ室では、ピアノ教室も開かれています。東京都内の密集した住宅地でも気兼ねなく住める家を造るために、ピアノ室の防音対策や、周囲の家からの視線などを考慮してプランニングしています。構造材には、東京の木を使おう・・ということで、秋川木材協同組合より多摩産の天然乾燥材を入手しました。 1年以上前に伐採。ストックしている間に自然に乾燥が進んだ、色艶の良い梁が特徴です。 内装材には、設計者コウ設計工房・大沢さんの地元・飯能の西川材も利用しています。
南北に細長い敷地に建つ木の家 敷地は南北に長くその比率は1:5くらいの角地。建替え前は事業を営んでいた家でしたので、暗く狭いリビングでした。田舎育ちの設計者は、日中に電気を灯した部屋が好きではないので、明かりが差し込む家を提案し、とても喜んで頂きました。
スローライフを楽しむ平屋 嫁いで行った娘さんのお気に入りの縁側、中央にある座敷の居間、和室の配置やキッチンは、建替え前の家と位置関係は同様です。浴室、トイレ、洗面などの水廻りを明るく清潔感のあるように配置しました。材料はほぼ全て西川材を使用し、梁材などの横架材は材木屋さんに任せましたが、桧の柱は、棟梁が自分の目で見て選び、削りました。 ケヤキの柱は、以前の建て主さんの実家にあった木を貰い受けて寝かしておいたものを使用しました。 今度、新築の家に利用しますよ・・とお話したら、喜んでくれました。もちろん、建て主さんも喜んでくれています。
コンパクトボックス・プラス およそ30坪ほどの敷地に、当たり前に暮らせる当たり前の価格の木の家を、規格型住宅として提案したシリーズの2軒目。今回は、栗の床板、ハーフユニットのお風呂にサワラ板張り、キッチンのグレードアップなど、価格は少しアップしましたが、焼き物の洗面器や薪ストーブなどはオプションとしました。「多少手狭でも、家族が集まって暮らすことの出来る家・・」というコンセプトのもと、飯能の西川材を構造体とした、木と漆喰の当たり前の家は、実は当たり前以上の暮らしができると思っています。
ローコストながら自然素材にこだわった木の家 建築予算の関係から、プランニング当初よりローコストになる設計を心がけました。 ローコストな木の家について、常に研究していましたので、挑戦の思いもありましたが、建て主の生活を満足させるものとしなければなりません。 シンプルではありますが、空間を感じるリビング・ダイニング、ホテル形式の水廻り設備、木と漆喰と和紙を利用した内装を施し、施主も出来る仕事に参加して自然素材の家が完成しました。 南側の植木屋さんの畑を借景できる、少し大きめのバルコニーには風も通り抜けます。
葉枯らし天然乾燥材を使った土間のある木の家 玄関土間と浴室を共有する二世帯住宅です。 また、一昨年秋に多摩で伐採して葉枯らし乾燥した杉を、柱や梁、床、野地板に、ふんだんに使っています。形はシンプルな切妻型で杉の大黒柱が建つ土間空間を中心に、北側のポーチから南側の庭に面したテラスやバルコニーヘ、外部と内部の空間が緩やかにつながっています。 多用した「障子」も、土間と各室、外と内、それぞれの空間を柔らかく遮りつつ繋ぐ役割を果たしています。架構の木組みはもとより、板張りの内装や造作、建具や家具まで、大工棟梁はじめ職人さんたちの丁寧な手仕事で仕上げられています。
葉枯らし天然乾燥材を使った古民家風モダンな木の家 東京・多摩の伐り旬材を柱や梁、床に使った住宅です。 一昨年の秋に伐採し、翌年の春先まで葉枯らし乾燥した杉を中心に、小山利一棟梁の手刻みで加工し堅固に組上げました。 建主の希望による濃色の塗装と壁の白いプラスター仕上げが、古民家のような落ち着いた雰囲気の内部空間を生み出しています。 生活の中心となる居間、食堂、台所を2階に置き、小屋組を露わしにした高い天井と、居間からつながる木のバルコニーによって、開放感を感じる住まいになっています。 切妻屋根のシンプルな形は、隣接してこれから建つもう1棟の住宅と、対になることを想定しています。外壁は内壁と同じ巧左官工芸・鈴木氏の手により、やや赤みを帯びた色調とコテむらにより、生き生きとした仕上がりになっています。
もみの木の和風モダンの家 日の出町の家は、定年を迎えたご夫婦の住まいです。 今までの忙しい日々から解放されて、楽しみながら家づくりをしてみたい、という希望から計画はスタートしました。1階では回遊性のある動線を意識しながらオープンな平面計画を行いました。また玄関ホールの吹き抜けや小屋組を見せた2階の天井などで空間のボリュームを確保しました。それによりコンパクトでもゆとりが感じられる住まいとなりました。柱や梁の構造材は、地元、多摩の木材を主に使い、小山棟梁の手刻みにより加工され、堅固に組み上げられました。まだ寒い2月、近くの山で関係者が立会って伐採した杉の木は、家の要所に建つ三本の柱になりました。1階では床や天井、建具に柾目のモミの木を使っています。モミの木は、人が安らぎを得られるといわれている成分を出すことで知られ、シンプルな美しさがあります。2階は床や野地板天井に杉の厚板を使い、1階とくらべて素朴な味わいのある空間になっています。 外壁、内壁の左官仕上げは巧左官工芸・鈴木氏によるもので、微妙な色合いやコテ跡に手仕事の面白さを十分に感じることができます。 木や漆喰の素材感、保温・調湿効果を身体で直に味わいながら、シンプルな暮らしを楽しめる住まいとなりました。