親子で家づくりをいっぱい楽しんだ木の家 大黒柱の伐採や、カウンター材選び、建具づくり等にご家族で参加し、家づくりをたくさん楽しんで完成しました。1階に、ご両親の2間続きの和室+縁側、家族が集うLDKと水廻りを配置。2階に、若夫婦とお子さんの4人が暮らす2世帯住宅は、もちろん、木と漆喰の家。全体を若夫婦のだいすきな和のテイストにまとめ、縁側、デッキから木の板塀内側に小さな自然の世界がつくられています。(いくつかの野菜とお父様の趣味の盆栽がいい雰囲気を出しています)
17坪シンプルな平屋 17坪の中に建て主の「好きなもの」「こだわり」「想い」が一杯に詰まっている。 基本的にワンルームで、シニアの将来の暮らしを見据え、無駄を省いたシンプルな住空間である。 カラマツの床、漆喰壁、杉板天井、杉材現わしの柱や梁の自然素材と、輻射式冷暖房設備で、心地よく体に優しい室内環境が得られている。
吹き抜けに大黒柱の立つ大屋根の木の家 高齢のお母様との暮らしを見据えたバリアフリーの住宅。南に面した居間の一角をベッドコーナーとして活用できるよう、隣に介護用トイレを配置した。 2階の寝室から居間が見下ろせる構成で、この吹抜けに24㎝角の杉の大黒柱が立っている。 木組みが見える家にしたいという建て主さんのご希望もあり、柱、梁の構造材と、屋根野地板をあらわしにしている。
伐り旬の木でつくった地下書庫のある木の家 「構造体には東京の木で・・・」と、秋川木材協同組合と共同の「伐り旬の木で造る家」の募集企画に応募され、伐り旬に伐った木で建てることとなりました。 乾燥状態の甘さは少し感じられましたが、そこは大工さんの目と技術でカバーすることも出来たようです。 土台には希望通りに青森ヒバ、構造材には多摩産の杉と赤松。岩手の栗の大黒柱は、素材提供の細田さん、小山棟梁、私とで、製材所へ出向き、希望通りになるように、目の前で面付の角に挽いてもらいました。 内装に使用した木は、たくさんの種類があり、勿論、小山棟梁お奨めのモミの木も使っています。
高野マキのお風呂がこだわりの木の家 自宅南側の土地を入手したことで、当初は小さなセカンドハウス的空間をイメージしていましたが、長い設計期間(予定通りで約2年)に考えが変わり、結果的には織物教室+食堂という、趣味的な用途になりました。最近はほとんどの住宅がプレカット加工による構造材で建てられていますが、このお家は、一本一本の材料に大工さんが墨を付け、ノコギリや鑿(のみ)を使って手作業で加工を行う「手刻み」で加工された木の家です。家と同じく、自然な食材にこだわった食堂は2階にあってアットホームな空間です。
南斜面に建つ石神井の木の家 40年住み慣れた場所に建つ、熟年ご夫妻の住まい。 敷地の擁壁の課題と耐震性を考慮して、地盤改良や深基礎を採用した。 総2階建てのコンパクトなプランの中で、収納計画など奥様の詳細なご希望をお聞きしながら、設計を進めた。 床のカラマツ、玄関式台のモミジ、和室天板の山桜など、お二人の好みの木材を生かしている。
ピアノ室のある都会派木の家 家族の趣味である音楽を楽しめる、コンパクトな都会派住宅です。 防音対策を施したピアノ室では、ピアノ教室も開かれています。東京都内の密集した住宅地でも気兼ねなく住める家を造るために、ピアノ室の防音対策や、周囲の家からの視線などを考慮してプランニングしています。構造材には、東京の木を使おう・・ということで、秋川木材協同組合より多摩産の天然乾燥材を入手しました。 1年以上前に伐採。ストックしている間に自然に乾燥が進んだ、色艶の良い梁が特徴です。 内装材には、設計者コウ設計工房・大沢さんの地元・飯能の西川材も利用しています。
葉枯らし天然乾燥材を使った土間のある木の家 玄関土間と浴室を共有する二世帯住宅です。 また、一昨年秋に多摩で伐採して葉枯らし乾燥した杉を、柱や梁、床、野地板に、ふんだんに使っています。形はシンプルな切妻型で杉の大黒柱が建つ土間空間を中心に、北側のポーチから南側の庭に面したテラスやバルコニーヘ、外部と内部の空間が緩やかにつながっています。 多用した「障子」も、土間と各室、外と内、それぞれの空間を柔らかく遮りつつ繋ぐ役割を果たしています。架構の木組みはもとより、板張りの内装や造作、建具や家具まで、大工棟梁はじめ職人さんたちの丁寧な手仕事で仕上げられています。
葉枯らし天然乾燥材を使った古民家風モダンな木の家 東京・多摩の伐り旬材を柱や梁、床に使った住宅です。 一昨年の秋に伐採し、翌年の春先まで葉枯らし乾燥した杉を中心に、小山利一棟梁の手刻みで加工し堅固に組上げました。 建主の希望による濃色の塗装と壁の白いプラスター仕上げが、古民家のような落ち着いた雰囲気の内部空間を生み出しています。 生活の中心となる居間、食堂、台所を2階に置き、小屋組を露わしにした高い天井と、居間からつながる木のバルコニーによって、開放感を感じる住まいになっています。 切妻屋根のシンプルな形は、隣接してこれから建つもう1棟の住宅と、対になることを想定しています。外壁は内壁と同じ巧左官工芸・鈴木氏の手により、やや赤みを帯びた色調とコテむらにより、生き生きとした仕上がりになっています。
もみの木の和風モダンの家 日の出町の家は、定年を迎えたご夫婦の住まいです。 今までの忙しい日々から解放されて、楽しみながら家づくりをしてみたい、という希望から計画はスタートしました。1階では回遊性のある動線を意識しながらオープンな平面計画を行いました。また玄関ホールの吹き抜けや小屋組を見せた2階の天井などで空間のボリュームを確保しました。それによりコンパクトでもゆとりが感じられる住まいとなりました。柱や梁の構造材は、地元、多摩の木材を主に使い、小山棟梁の手刻みにより加工され、堅固に組み上げられました。まだ寒い2月、近くの山で関係者が立会って伐採した杉の木は、家の要所に建つ三本の柱になりました。1階では床や天井、建具に柾目のモミの木を使っています。モミの木は、人が安らぎを得られるといわれている成分を出すことで知られ、シンプルな美しさがあります。2階は床や野地板天井に杉の厚板を使い、1階とくらべて素朴な味わいのある空間になっています。 外壁、内壁の左官仕上げは巧左官工芸・鈴木氏によるもので、微妙な色合いやコテ跡に手仕事の面白さを十分に感じることができます。 木や漆喰の素材感、保温・調湿効果を身体で直に味わいながら、シンプルな暮らしを楽しめる住まいとなりました。