だいすきだから、究める。

木の家コラム

自由にオリジナルキッチンをつくる

共働き家庭が増える中で様々な家事を家族で分担するすることが多くなった中でも、食事作りは男性女性関係なく担当するご家庭が増えています。家づくりを考える時にキッチンは奥様主導というケースが今までは多かったですが、最近はご夫婦が同じくらいキッチンに立つケースが増え、誰が使っても使いやすい、複数人が同時に調理することもできる、そんなキッチンが求められるケースが多くなりました。キッチンにはI型、L型、対面型、アイランド型と配置形状だけでも様々ありますが、オリジナルキッチンならば使い勝手に合わせて自由にデザインできます。5人家族のSさんの家は奥様が主に食事作りを担当されていますが、3人のお子様もお手伝いすることもあるし、休日はご主人が担当されることもあるというご家庭でした。間取り計画から、壁側にコンロを含むカウンター、ダイニング側にシンクを含むカウンターの2列配置キッチンの計画です。コストを抑えるために既製品で検討を進めると2列配置は思いの外高く、I型への変更も検討しましたが、やはり2列配置が捨て難いということで、オリジナルキッチンを造作することにしました。当初はコストを抑えるためにも大工さんに大枠を作ってもらうように考えていましたが、内部の造り込みを少なくすることで、家具屋さんに作ってもらえることになりました。

住みながらできる快適性アップ

今年の冬は寒くならないと思って年初頃でしたが、その後雪も降り、ちゃんと寒い日がやってきました。夏は暑く、冬も寒く、日本の家で快適に過ごすためには暑さ寒さの両方に対応しておけると良いですね。一昨年、寒さを改善したいとYさんからご相談頂きました。まだ築5年ほどとのことだったので、一体どれだけのことができるものかと思いながら現地を確認に伺いました。
平屋で面積は広くないものの窓が大きかったり、窓の数も多かったり、
窓自体の断熱性能や、壁・床・天井に施工されている断熱性能がさほど性能が高いものではなかったり…と状況が分かりました。

北欧の窓辺

先月まで竹中工務店にあるギャラリーにて「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」という展示が行われていました。フィンランドの建築家夫婦として建築だけでなく、円形座面の木製スツールなどで知られる家具やガラス製食器などのデザイナーとしてご存知の方も多いのではないでしょうか。

10年以上前に訪れたフィンランドで見学したアアルトの自邸がAR技術によりダブレットを平面図にかざすと実際に撮った写真からつくられた立体的な家が内部も含めて見ることができたり、壁にかざすと部屋の内部に立った時の景色が画面に映し出されたり、まるでその場にいるような体験ができる仕掛けとなっていました。
当時は立ち入り禁止だった部屋も見ることができ全貌がよく分かりました。フィンランドで見学した中でもとても印象深い建物だったので、実際に訪れた時の感動がよみがえってきました。
特に印象的だったのは窓辺のつくり方でした。

猫と暮らす

近年、猫ブームと言われ、猫がメディアで取り上げられることが増えましたし、実際に猫を飼い始める方も増えているように感じます。
昔は野良猫を地域の皆さんがそれぞれに世話をしているようなケースも多かったと思いますが、最近は一軒家で猫を飼う場合でも外には出さず、家の中だけで飼うケースが増えていると感じます。外に出た方が猫にとっては気分転換になるので良さそうですが、外にでることで病気をもらってきたり、迷子になったりすることを危惧して家の中だけで飼う方が増えています。
実際、外に出さずに飼われている猫は長生きなことが多いようです(我が家の猫も迷い猫だったところを保護して、もうすぐ20歳を迎えます)。
外に出さない分、家の中でも動き回れるように配慮することが必要になってきます。 

マンションにも自然素材を

 はじめまして、mokki 設計室の工藤夕佳と申します。
東京都千代田区九段下に事務所を構え、設計活動を行っています。
どうぞよろしくお願いいたします。最近は住まいのリフォームが増えています。木の家というと木造戸建住宅というイメージがありますが、マンションリフォームを木や自然素材を用いて行うことによって心地よい空間をつくることもできます。