変化の時代に思うこと
新年を迎え、日頃ぼんやりと思っていたことを少し考えてみることにしました。それは、「変化」の時代ということです。

新年を迎え、日頃ぼんやりと思っていたことを少し考えてみることにしました。それは、「変化」の時代ということです。
私の母は12月18日で96才、あと4年で100才になります。
女性の平均年齢は87.1才、人生100年時代がすぐ眼の前に迫っています。定年を迎えても、まだ人生の3分の2にも達していないわけです。
台風21号は関西地方に甚大な被害をもたらしました。
自然災害による想定をはるかに超える人命や家屋の被害が増え、災害と真正面から向き合わざるをえない時代に入ったことを実感させられます。
インドネシア産のセランカンバツという木をご存知でしょうか。
ウッドデッキに使用されるだけあって、耐久性がありますが、水に沈みそうな非常に重い木で、日本人がイメージする木とは程遠いものです。
日本はよく「木の文化の国」と言われていますが、そのイメージは、「杉」がつくりだしたものと言っても過言ではありません
メンテナンスに費用がかからないことを売りにしている工業製品があります。「やっぱり、メンテナンスフリーがいいねと」と言われると、「もちろん」と疑問を抱かずに同意してしまいそうです。修理しても新品に買い替えてもたいして値段はかわらないなんてことも、よくあります。この二つのことは一見関係ないように見えて、同じ根っこがあります。
つまり、「スクラップ&ビルド」の発想です。世の中の仕組み自体がスクラップ&ビルト型になってしまっているのです。
昨年11月26日に協同組合彩の森とき川主催の伐採見学会がありました。
例年と同様に、今年も彩の森とき川による大黒柱プレゼントがありました。思い返すと、「森に緑を、住まいに木を」をスローガンに2001年に木の家リレー講座を埼玉県所沢市でスタートし、2年後の2003年3月、はじめて飯能市内の森林で伐採見学会を開催しました。実現できたのは、「森の保全のために、森と住い手を結ぶ家づくりをしたい」そのためには、「住まい手に森に足を運んで直に見てもらい、森の実情を自分の眼で見てもらいたい」という率直な思いが林業家の方に伝わったからだと思います。
木の家だいすきの会では、木造公共建築物の設計段階からの技術支援(林野庁助成事業)の一環で全国の市町村に派遣され相談にのっています。
今年は岐阜県御嵩町の木造庁舎の支援をすることになりました。
一般の方は違和感を抱くかもしれませんが、建築基準法の耐震基準は、熊本地震のような「大規模な地震動では倒壊・崩壊はしないが、損壊はする」というレベルです。
言い換えれば、「生命の安全は守るが、財産としての住居は壊れてもしかたない」としています。建築基準法だけに頼れないとすれば、どうしたらよいでしょうか。耐震等級3の住宅はほとんど被害がなかったため、熊本では耐震等級3の建物に建て替えを希望する人が大変多いそうです。一方、NHKの報道特集でも取り上げられていたため、ご存知の方も多いと思いますが、「直下率と床などの水平構面の耐力」がバランスよく確保されていれば、必ずしも耐震等級をあげなくても地震に耐える建物が可能です。
直下率とは上下階の柱や耐力壁の位置が重なっている割合です。
上限階で間取りがまったく同じならば直下率は100%となりますが、現実的には無理なため、そこで重要になるのが、上下階の耐力壁の力を伝える床の役割です。本会が中心となって開発を進めてきたGA(グリーンエア)斜め張り工法は、構造用合板を張った床を上回る床倍率を達成しており、間取りの自由度を確保しながら耐震性を高めることが可能になります。