だいすきだから、究める。

木の家コラム

伐採見学会 事始め

木の家だいすきの会の活動を始めた当初、何から手をつければよいのかが課題でした。
そこで、まず手掛けなければならないことは、「近くの森の木で家をつくる」ことを消費者の方に身近に感じてもらうことだと見定めました。このためには、まずは森に足を運んでもらうことから始めよう、ということで、伐採見学会をどうしても開きたいと考えました。 しかし、「木を伐ることは森林破壊ではないの?」と受け取られる懸念があり、設立当初から始めたセミナーで、「日本では木の伐採は森林破壊になりますか、それともそうではないですか?」という質問をしてみることにしました。現在では質問する意味もほぼなくなりましたが、当時は「森林破壊になる」と回答した方の割合が3割割程度もあり、さらに、日本で「木を使うことが森林保全に役立つ」という理由を正確に回答できる人はごく少数でした。 こんな状況だからこそ、伐採見学会を実施すべきと確信し、翌年の2002年10月に埼玉県飯能市で記念すべき第1回の伐採見学会の開催に漕ぎつけました。翌年には、飯能市のOさんの森、ときがわ町のMさんの森というように、森林所有者にお願いして伐採見学会を開催しました。

SDGs的“新普請道楽”のすすめ

文京区千駄木の旧安田楠雄邸は、“普請道楽”として有名な豊島園遊園地の創業者で実業家の藤田好三郎が大正8年に建築した近代和風建築です。
「食」道楽、「着」道楽など「〇〇」道楽という中で、“普請道楽”は、身上をつぶすほどの贅沢な道楽と言われています。落語では、「道楽者」や「道楽息子」が登場し、現代では、“道楽”は否定的な意味で使われることが多いようです。ところで、江戸時代の三大道楽は園芸道楽、釣り道楽、文芸道楽で、収入のなくなったご隠居が本格的にとりくむ趣味、生活を豊かにする楽しみでした。
そもそも「道楽」という言葉は仏教用語で、「仏道修行によって得たさとりのたのしみ、法悦の境界」ということだったそうで、より深い意味があったことがうかがえます

木のベットに思いをはせる

写真は2011年の完成見学会のときに撮ったもので、スギの無垢材で作ったベッドです。
建て主の方が特に願って建具屋さんに作ったもらったものでした。私は、この時はまだ還暦前で快眠を謳歌していましたので、あまり気にもとめていませんでした。
この時から10年経ち、歳を重ねるごとに、朝早く眼がさめて睡眠時間が短かくなったり、夜トイレに起きなくてはならなくなったりと、十分に寝られなくなるようになって、あの時の建て主の方の思いが理解できるような気がします。

鏡餅と地鎮祭

鏡は古代から神事に用いられるもの。鏡餅の名称はかたちが鏡に似ていることによるそうです。
ちなみに、三種の神器の他の二つ、勾玉(まがたま)は橙(だいだい)、剣は串柿です。
鏡餅は、年神様(としがみさま)が元旦に新年の幸をもたらすために高い山から降りてきてそれぞれのお宅に泊まるための依代(よりしろ)です。
鏡餅はお供えするだけではなく開いて残さず食べることが大切で、関東では松が明けた11日に鏡開きをし、鏡餅をおろして食べ1年の無病息災を祈ります。

「おうち」を見直そう

おうちごはん、おうち時間、おうちピアノ、おうち体操、おうちダンス、おうち〇〇...
毎日、通勤せずに、リモートで仕事をする時間も増えています。新型コロナウイルスは全ての人の暮らしや仕事に、さまざまの変化をもたらしていますが、中でも、ソーシャルディスタンスの確保など人と人のコミュニケーションへの影響は大きいものがあります。
約3万年前に絶滅したネアンデルタール人をはじめとする多くの「人類種」の中で、唯一生き残ったのは私たちホモ・サピエンスです。絶滅と生存の分かれ道となった要因に、このコミュニケーションのあり方が大きく影響したと言われています。 ところで、身近なところに引き戻して考えてみると、どのような変化が起きているでしょうか。・会社には週1日程度行けばよくなった。
・リモート会議の機会も増えたが、情報交換は可能だけれど、アイデア出しなどの意見交換は対面が勝ることを実感した。
・通勤時間が無くなった分、自宅で過ごす時間がとれるようになって、家族と過ごす時間も増えた。
・外出しないと、運動不足で食べる機会も増え、太り気味となった。
・子供も自宅でインライン学習の機会が増えた。
・仕事だけでなく、自宅でいろいろなことをする機会が増えた。
・家族が一緒にいる時間が増えると、良いことばかりでなく、子供をしかる機会が増えたり、夫婦げんかすることも多くなった。
・自宅ばかりにいるとストレスがたまるので、家の周りを散歩する機会が増えた。
・隣近所の人と顔を合わせる機会が増え、挨拶をするようになった。
・毎日散歩していると、地域に思のほか空き家が多いことに気が付いた。
   新型コロナ感染防止のため、自宅で過ごす時間が増え、あらためて自分の住まいや隣近所を見直した人も多いのではないでしょうか。
これから、家族や隣近所とのコミュニケーションのあり方が変わり、確実にその関係性にも変化が生じるでしょう。
木の家を建てたOBの方から、「居心地良いせいか、お客さんが“長居”をすることが多い。」という話しはよく聞きますが、空間は人と人のコミュニケーションに影響を与えます。
自宅にいることが増えるこの機会に、今一度住まいのあり方について考えてみてはいかがでしょうか。

新型コロナで、住めない家の住宅ローンを払う?

というのは、一番、最初に感染が拡大した中国で生産していた部品を使う住宅設備機器が一切手に入らなくなって、現場の工事がストップしたためです。
住宅が完成しないと完了検査も受けられず、住宅ローンも執行されず、工務店には想定外の資金不足に陥ります。
国土交通省は、2月27日、建設会社の倒産防止のため、特例で一部の工事が未完成でも、完了検査をするよう要請文書を確認検査機関に出し、急場をしのぎました。

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