だいすきだから、究める。

木の家コラム

住宅の床下空間

「家族が増えた」「地震に強い家に」「冬が寒い」など理由は様々ですが、今ある家を改修したいという話をよく耳にします。
では、実際にその家は、どのような状態でどれ程の性能なのか。改修をするにしてもどのような状態かわからないのでは、計画をすることもできません。そこで、計画前に建物がどのような状態か把握するため、小屋裏や床下に入り柱や梁の繋ぎ方や雨漏り、シロアリの形跡、断熱材の有無などを調査します。
普段生活していては見ることのない床下がどのような状況にあるのか、ここですこしご紹介をしたいと思います。 

マンションにも自然素材を

 はじめまして、mokki 設計室の工藤夕佳と申します。
東京都千代田区九段下に事務所を構え、設計活動を行っています。
どうぞよろしくお願いいたします。最近は住まいのリフォームが増えています。木の家というと木造戸建住宅というイメージがありますが、マンションリフォームを木や自然素材を用いて行うことによって心地よい空間をつくることもできます。 

設計者の目 木の家あったかリフォーム
-シニアにお勧めしたい、カラダにやさしい住まいの改修ー

 今冬の寒さもピークは越えたものの、まだまだ暖房フル稼働の日が続きそうです。
そんな中、リフォーム後初めての冬を迎えているYさん宅にお邪魔する機会がありました。
お子さん達が独立されて夫婦二人暮らしのYさん宅は築25年。老後を見据えたセカンドライフのためリフォームを行うに当たり、重点を置いたことの一つが建物の断熱化でした。伺った際にYさんは「厳寒期早朝の温度記録」と題した一枚の紙を示してくれました。
12月から1月にかけての約1か月間、Yさんは起床後の無暖房状態の室温を毎日記録されていて、その結果をまとめたものでした。それによると1階の居間と2階寝室で、いづれも外気温より13~16度高く、居間では平均室温が15度を上回ったという結果でした。
一日で最も気温の下がる早朝、暖房を運転する前の測定です。
リフォーム前は同じ時期で5度程度と記憶しているとのことですから、断熱により実に10度の室温の下降を防いだことになります。

設計者の目「時をつなぐ」住まいのリフォーム

 ここ数年、住まいの耐震性や省エネについての関心が高まる中で、家族構成やライフスタイルが変化する時期に差しかかった同年代(50-60歳台)の方々から、リフォームの設計依頼が何軒か続きました。
建物のリフォームに際しては、老朽度や耐震性をチェックする構造調査が、まず必要です。
それを基に、構造の補強や、老朽箇所の補修、断熱材の補充等により建物の基本性能を整えながら、暮らしやすさを考えた間取りの変更、水廻り設備の更新、建具や内外装の更新などを、必要に応じて行います。
お施主さんも20年、30年と住んでいるので、事前の聴き取りで家の歴史をうかがうと、様々な思い出話が出てきたり、天井裏をのぞいて小屋組みが見えると、過去の増改築の痕跡が解ったり、面白いことが色々あります。
このような中から、家に対する施主さんのこだわりや愛着を掬い取って、新しい計画に生かし、これまで積み重ねてきた時間が作り出す魅力を先につなげるのが、リフォームの意義だと思います。
手がけた事例でも、新築とはまた一味違う、しみじみとした満足感が、施主さんにも設計者にもありました。 

1234