だいすきだから、究める。

木の家コラム

初心にかえる

昨年11月26日に協同組合彩の森とき川主催の伐採見学会がありました。
例年と同様に、今年も彩の森とき川による大黒柱プレゼントがありました。思い返すと、「森に緑を、住まいに木を」をスローガンに2001年に木の家リレー講座を埼玉県所沢市でスタートし、2年後の2003年3月、はじめて飯能市内の森林で伐採見学会を開催しました。実現できたのは、「森の保全のために、森と住い手を結ぶ家づくりをしたい」そのためには、「住まい手に森に足を運んで直に見てもらい、森の実情を自分の眼で見てもらいたい」という率直な思いが林業家の方に伝わったからだと思います。 

冬の寒さ対策

 1月、2月と寒さが厳しくなっていくと、断熱材をしっかり入れているお宅でも暖房器具は欠かせません。
床暖房や薪ストーブなど、暖房器具自体が発熱する暖房の方がじんわりと温かさが持続してよいのですが、実際に設置されているのはエアコンのみというお宅も少なくないと思います。
エアコンは温度設定も自由ですし、すぐに温風が出るので温風の吹く場所にいれば温かいですが、部屋全体を均質に温めるのは不得意です。そこで、サーキュレーターを1台置いてみてはいかがでしょう。
サーキュレーターは部屋の中心に天井に向けて上向き、またはエアコンと対角線方向の位置に置きエアコンに向けて斜め上方向に向けてみてください。
上部に溜まった温かい空気が攪拌されて温度ムラがだいぶ緩和されます。
事務所は約8帖プラス廊下部分というような部屋ですが、サーキュレーターを回している方が同じ温度でも温かく感じます。

自然と共に・・豊かな暮らし3題

 「人生フルーツ」という映画を今年の春、観ました。愛知県春日井市、高蔵寺ニュータウンの一隅に、雑木林に囲まれた平屋の、(故)建築家・津端修一さんの住まいがあります。
住宅公団で数々のニュータウン計画を手掛けてきた津端さんが、この地に土地を購入し家を建てたのは約50年前。それからコツコツと雑木林を育て、畑を作り、四季折々の野菜や果実を育て、夫人の手で料理される畑の作物の名札は、津端さんの可愛い絵入りのお手製。
そんな日々の中でも90才の津端さんは、相談された新しいプロジェクトの為の見事なスケッチを描きます。そんな二人の暮らしぶりを紹介した映画です。「家は暮らしの宝石箱でなくてはならない」という巨匠ル・コルビジェの言葉が紹介されますが、まさにその通りの住まいと暮らしです。

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